友林寺 本堂 友林寺 境内
<沿革>
 当山は康暦元年、雲居寺第三世鎌渓禅師の法孫、大智恵通禅師を開山とする。文化年間、十三代雲獄和尚が間口七間、奥行五間の本堂、間口四間半、奥行七間半の庫裏を相模川を眼下にする不津倉の地に建立する。
 昭和28年津久井湖が建設されることとなり、昭和39年4月、現在の地に新堂宇が完成し、移転する。
 
<寺宝>
 当寺の本尊は、霊場本尊の聖観音菩薩同一のもので、霊場本尊を如意輪観世音とする資料は間違いと思われる。鋳物製の十一面観世音菩薩も伝わっていて、二度の火災で金箔は剥がれたが、雲獄志和尚が安永6(1777)年6月に記した「金像観自在之記」の奥書によって、開山以来伝わる金色に輝く秘仏であることがわかる。その外薬師三尊や掌善、掌悪の二童子像が祀られているが、いずれも鋳鉄製という珍しい像である。
【津久井観音霊場2008より】
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